大島宇三郎出演
「コレド殺虫事件」
1月28日(日)−2月3日(日)
コレドシアター
ファミレス「コレド」に隣り合わせた5人の男女。
外部の人間とは携帯電話でコミュニケーションしても、
隣の人間とはコミュニケーションしようとしない彼らを、
1匹の蝿の死が結び付けていく――。
馬鹿馬鹿しさと哀しみに彩られた「コレド殺虫事件」に、大島宇三郎がマスター役で出演します。
「公演会場である『コレドシアター』は、お酒と芝居を楽しめるお店で、小さいですが雰囲気のある空間です。
マスターである桃井章さんは、『赤ちょうちん』『俺たちの旅』などの映画やテレビ、ラジオで数々の名作ドラマを生み出した脚本家。付き合いはもう30年近くになりますが、もともとは飲み友達からの出発なんです。実際に仕事でご一緒したことは、実はあまりなかったんですよ。
しばらく執筆活動を休んで“酒場のオヤジ”を堪能していたのですが(笑)、今年ようやく活動を再開しました。その“作家復活シリーズ第1弾”が『コレド殺虫事件』となります。
章さんは、やっぱり書くことが好きなんですよね。昔から良いシナリオを書く人でしたし、彼の作家魂をとても信頼しています。その情熱や、コレドを作った目的である、“酒を楽しむ店で定期的に芝居を上演していきたい”という思いに共感して、何か協力できればとずっと思っていたので、それが実現できて嬉しく思っています。
今回の作品でテーマとなっているのは、“人と人との関わり”について。人間は計算を抜きにした偶然のきっかけでも、実は皆何かしら繋がっているのではないか?という発想から生まれた芝居です。もちろん、芝居としての面白さを出すために、その繋がり方が現実にはあり得ないような内容にもなっていますが(笑)、新春第一弾にふさわしく、大いに笑っていただける作品になったのではないでしょうか!?
私も芝居するという意識より、即興劇のような感覚で自由な動きを楽しみ、会場の空気を引っ張っていけたらと思っています」(大島宇三郎)
(会報誌『うたたね』29号より転載)