めでたくチラシ完成後、内容の打ち合わせもさることながら、
まずは、パブリシティに集中。
うかうかしていると、雑誌などは〆切を過ぎてしまうのです。
すでに送付済みの月刊誌を除く、週刊誌・新聞等に、
「公演案内書」なるものを一斉に送ります。
そして、一般前売直前に、個人のお客さまへのDM大作戦。
黙々とチラシを三つ折りにし、封筒に詰める作業が続きます。
宛名を書いているときなど、だんだん“写経”の境地! 集中するんですね〜。
全て終了したときには、何かすがすがしく、心洗われる気分になるのが不思議。
1人でも多くの人が、封を開けて、チラシを見て、
公演に来てくれますように……。
(お申し込みは、このHPの『最新情報』からもできます!)
11月後半、音楽打ち合わせ。
今回は、できるだけ誰もが知っている、そして、カッコイイ歌でまとめたいな……
などという意向を、音楽監督のT嬢に伝えてみました。
でも、この“誰もが知っている”というのが、なかなか難しい。
なにせ、出演者からして、その青春時代に10年づつの隔たりがあるのですから……。
この打ち合わせの際、T嬢の、
「予算は問題じゃないんです。どんな予算の中でも、最大限良いものを作りたいんです」
という言葉に、あらためて感激!
こんな思いを持っている人が、1人でも多くいたら、
どんなにか“人にやさしい”世界ができることだろう……と、
ちょっと思ってしまいました。
これまでいろいろな人達との出会いがありましたが、
その中でも、T嬢は、美しく年齢を重ねていく人だなあ、と、いつも思っていました。
会うたび何かしら新しい目標を持っていて、
その限りなく前向きな姿勢に、こちらも勇気をわけてもらえるのです。
人によって、夢や目標は違いますし、
それをとても遠くに定める人、近くに定める人がいると思います。
夢ではなくても、いろんなことに興味をもったり、疑問をもったり。
いずれにしても、そこで重要なのは、何かに「気付く」ことではないでしょうか?
「うた会」の制作をはじめてから、私たちスタッフも、
遅れ馳せながら、そんなことに「気付きはじめ」たような気がします。 (12/2)
公演日程 2003年1月28日(火)・29日(水) 銀座 博品館劇場にて公演
※日経新聞「NIKKEI NET」に、「うた会」をプロデュースするオフィス・エイツー社長・白石人美のインタビュー記事が掲載されました。
「ミュージカルの現場から――スタッフが語るその魅力/白石人美」
4年前から始めた「うた会」は、歌、そして朗読に、演技やダンスといった俳優の動きが加わるという新しい形式の舞台です。
この試みは、作家や俳優だけではなく、舞台を支えるスタッフ達も、より積極的に表現にかかわる場を持てないだろうかという発想から生まれました。
演じる人、見る人、作る人、それぞれが参加意識を持ってひとつの場を共有できるような空間を生みだそう、という意気込みで、スタッフ達があれこれ知恵を絞りながら進めています。
最初に朗読に着目したのですが、朗読はどうしても聞く側に相当な集中力を要求する。
では、そこに歌やダンスもまじえて、よりやさしい形で言葉を届けてみたらどうだろう……と、次第にミュージカルに近いものになってきました。
もし、自分が大事にしている言葉に、メロディーが添えられたら、その言葉はより大きく心に響くものとなるでしょう。
そこで、このシリーズではあらかじめ参加者からテーマに沿った言葉を募集し、それをステージの中に織り交ぜていくということも行っています。
この場に参加した人に「こういう時間を持つことができてよかった」と思っていただけるような舞台を、「うた会」は目指しています。
<皆様からの「人にやさしい言葉」募集のお知らせ>
「うた会」では、お客様との一体感をより強め、一緒に作り上げていこうという主旨
から、お寄せいただく言葉たちを、作品中で、生きた台詞としてご紹介していきます。
今回の募集内容は、「心に響いた一言」。
あなたの大切にしている一言を、ぜひお寄せください。
できるだけ短い言葉でお願いします。そのときの状況も簡単にご記入ください。
例えば……
『父ちゃん、世界一や!』(息子が、トラック運転手の私にかけてくれた言葉)
『がんばらなくていいよ』(落ち込んでいるときに言われた一言) etc.
公演をご覧になれない方も、ぜひお聞かせください。
E-mail : club@office-a2.jp