うた会vol.5 「あなたと夜と音楽と……?」の中で、恒例の皆様からいただいた一言をご紹介しました。
人それぞれ、そして、そのときの状況によって、胸に響く言葉はこんなにも違うものであるのに、どの言葉も、聞いている私たちの心に、あたたかく広がります。それが、言葉の持つ魅力なのでしょうか。
今回、出演しました剣 幸、伊東恵里、平澤由美も、ひとつひとつの言葉の重みを感じながら、そこに込められたメッセージをお伝えしていました。
舞台上でご紹介したお言葉とあわせて、ご紹介できなかったものも、ほんの僅かですが、ここでお伝えしたいと思います。
あらためて、皆様にお礼申し上げます。
「合唱部の先輩が卒業するときにくれた言葉です。
『いつも心に音楽を』
落ち込んだとき、疲れたときに思い出します。」
「もう20年近くも前、学生時代にゼミの先生が言った言葉です。
『ものやお金は、あとからいくらでも取り返すことができます。でも、時間だけは、誰を責めたところで絶対に取り戻せませんよ。後悔のないように、時間を使いなさい。』
……先生の言葉を、今でも私はときどき思い浮かべては、自分自身を勇気づけています。今は二度とない。取り戻せない時間を、せいいっぱいで生きなければ、と。」
「大失敗して落ち込んでいたとき、先輩が言ってくれた言葉です。
『これだから人生やめらんないのよね』
……ハプニングも楽しくていいじゃない、と。器のでかい人だと思いました。」
「一人が立ちあがればすべての友を守ることができる、そして、社会の闇を破り、正義の夜明けを告げることもできる。大切なのは、真剣な一人だ、必死の一人だ。」
「ゆっくりし〜や、人生、楽しまなあかんでえ。……仕事漬けの毎日の、自分への一言。」
「『私、お姉ちゃんが目標なんだから。』
自分に自信を失って落ち込んでいたときに、歳の離れた従妹から言われました。」
「冬は必ず春になるんだよ、でも我慢できなくなったら帰っておいで。」
「『人の気持ちがわかる人になってね。』
看護学生だった私に、入院中の患者さんに言われました。」
「肝心なものは目に見えないんだよ――『星の王子さま』より」
「『食べさせてもらってるのに、悪いね。』
『僕も食べさせてもらってるから。』
――専業主婦の私が、遊びで夜遅くなったときの主人の言葉。」