9月初頭、演出家のY氏、音楽監督のT嬢との打ち合わせを行いました。
まずはこのメンバーで打ち合わせを行い、
おおまかな構成が見えたところで、キャストを含めての打ち合わせとなります。
打ち合わせと言っても、時間の半分以上は雑談混じりで、
締めだけ完結に!というのが、我々のいつものパターン。
でも、この「雑談」の時間が、本当は一番大事だったりするんです。
近況報告から始まり、世間話や噂話(?)。
そこから本題に発展し、最後にY氏が締めに入る、という感じです。
時々「雑談」が「雑学」にまで及んでしまうと、収拾がつかなくなるのですが……。
第6回目の今回は、前回とキャスト、スタッフがほとんど同じ状況ですが、
そこから新作を産み出すということは、実は非常に難しいこと。
二番煎じになってはいけないし、前回以上のものを作らなくてはならない━━
そんな気負いが出てきます。
“2年目の……”という体験でしょうか。産みの苦しみ2倍です!
これまでの「うた会」では、たいてい全体の流れか、もしくは朗読本が、
なんとなく見えてきたところで音楽を決めていました。
でも今回は<音楽先行型>。
よりライブ感を出すためにも、曲の流れから考えようということになりました。
3人3様の個性と歌唱力をうまくひきだす曲━━
と、言うのは簡単ですが、考えるのは非常に難しい課題に、
T嬢が取り組んでいます。
すでにイメージとしては固まりつつある状況ですが、
これから具体的な曲出しに入ります。
そして、同じく難題の「朗読本」に関しては……
エイツー的本年度上半期ベスト3には入るぞ!
という作品を提案したのですが、結果は却下。
義理人情の世界を描いた、これぞニッポン人の心だ!と
大感動した作品なのですが、残念。
音楽にしても、この朗読にしても、
前回以上に《ライブ感》を強く出す意味で、
できるだけ出演者との接点があるものを改めて探すことになりました。
音楽・朗読本共に宿題が課されたところで、打ち合わせは終了。
こうして「うた会」公演を始めるようになってから、
それまで接することのなかったジャンルの音楽や本に巡り会うことができたのは、
幸せなことだなと思います。
文字を長時間見ると腹痛を覚えていた私が、今や“読書家”と間違われるくらいです。
スタッフはこれから猛烈な「読書の秋」に突入します。
皆さまも心に響いた1冊、1曲がありましたら、ぜひご紹介ください!(9/24)